心の病に焦りは禁物

2月 7th, 2017

うつ病などの精神的な問題が原因による休職は、現在は一般的なものとして受け入れられています。
しかし、そういった人が身近におらず、うつ病によって職場から一時的に離脱した人が復帰に至るまでの過程が具体的にどうなっているのかを知っている人は案外少ないものです。

精神的な病ではなく、身体的な怪我などで休職した人は、その状態が回復すれば段階的に職場への復帰は可能でしょう。しかし、うつ病などの精神的な病によって休職した場合、その社会復帰の過程は、身体的な怪我の場合と異なり、慎重なプロセスを経る必要があります。
うつ病などの精神的な病の場合、重症化するとまったく動く気力がなくなったり、涙が止まらなくなったり、死にたいと強く思うようになるなど、かなり顕著な症状が出てきます。こういった症状は、病院でのカウンセリングや投薬といった治療を受ければ、回復する場合も多いです。しかし、これらの顕著な症状が治ったからといって、素人判断で職場に復帰してしまうことは、絶対にやってはいけないことなのです。

なぜならば、うつ病などの精神的な病は、ある程度顕著な症状が出てこなくなった後でも、完全に回復するまでにある程度長期の休養期間が必要になるからです。こういったことを無視して安易に職場に戻るとすぐに症状が再発し、ゼロから治療のやり直しという羽目になりかねないのです。
うつ病などの精神的な病になってしまった場合、社会復帰のためにはちょっと長めの十分な休養期間が必要なのです。