休職は復帰に向けた大切な準備期間

5月 19th, 2023

現在、メンタルヘルス不調により休職する人は増えています。
連続1ヶ月以上休職、もしくは退職した人が0.4%程度います。
たとえば、1000人規模の会社だと少なくとも40人が休職もしくは退職していることになります。1ヶ月に満たない期間の休職者を含めると、さらに増えます。
このように、休職することは今や珍しいことではないのです。
ただし、休職した本人からすると、周囲に比べて自分が立ち止まっているどころか後退しているように感じ、焦ってしまいます。早く復帰しないと、と思って無理をしてしまうことも多いです。人と比べる必要はないのですが、自己肯定感が下がっているので、何かにつけ自分を卑下しやすくなっているのです。

休職中はとにかく自分を大切にすることに重きを置いてください。ひたすら休んでもいいです。余裕があれば、楽しいことをしたり好きなものを見たりします。それらを以前と同じように楽しめているかどうか、これをバロメーターにしてください。
精神的に参っているとき、自分の状況を客観的に判断できる人はあまりいません。焦りから多少の無理をしようとしていることに、自分で気づいていないこともあります。客観的に見てくれる、医師などの第三者の力を借りるのも大事です。

風邪を引いたとき、病み上がりで無理をすると長引くのはみな知っていることです。気持ちも同じです。でも一度復帰すると、再度休職はしづらくなります。その結果退職してしまっては、せっかくのがんばりたい思いが逆効果になってしまい、あまりにももったいないです。
休職は復帰後にしっかり働くための準備期間です。焦らず、向き合っていきましょう。